精霊の強さの比較をするときによくイマイチな攻撃ASの比較対象として「それXXでも出るから」って言われる場合にASエンハが例に上がることがあります。ASエンハは数値×5で換算されているわけですが、それ嘘だから。
今回はエンハの考え方の基礎です。数値は簡略化したものです。じゃあまず冒頭の話の例。
一人のASが200%UPの場合とエンハが40%の場合で比較してみます。
No | 攻撃 | 5が攻撃AS | エンハ |
---|---|---|---|
1 | 1000 | 1000 | 1400 |
2 | 1000 | 1000 | 1400 |
3 | 2000 | 1000 | 2800 |
4 | 2000 | 1000 | 2800 |
5 | 3000 | 9000 | 4200 |
計 | 11000 | 17000 | 12600 |
そういうことです。つまり、エンハは強ATK精霊の強ASに同倍率で比肩するためには全精霊がその強精霊と同じATKを持つ必要があります。なので比較の対象と違うんだよね。
さて、ウィズのエンハについては効果が乗算ではなく加算されます。そういった点を考慮すると例えば
- 攻撃力1000のルーシュに100%エンハ→スキル900%エンハ100%合計1000%UPで11000→エンハ分1000
- 攻撃力3000のハクアに100%エンハ→スキル450%エンハ100%合計550%UPで19500→エンハ分3000
というわけで、低ATK高倍率精霊に対するエンハの効力は相対的に低いです。ルーシュの場合、術士200UPのATK潜在1つにつきダメージが2000増えていく感じですよね。こっちの方が効果がでかい。なので、エンハの恩恵を最大限に活かすためにはパーティー全体の「素の(潜在は加味してOK)」攻撃力が高いことが重要です。また、全員にかかることが重要なので、効果のかからない別の色がいるパーティーとか低コスト縛りでATKが低い精霊が入るとか、ATKUPの潜在があまりない(これも例えば200UPなら全体のATKを1000引き上げるのでエンハにとっても重要なファクターです)とか、そういう場合にはエンハよりも攻撃ASを重視したほうがトータルダメージがでかい場合もあります。
もう一つの重要な役割は、最大ダメージの底上げです。全体的なダメージよりも一発の打点が重要な場合。例えばダメブロを使ってくる、例えば左右を強精霊一人に任せたい、とかそういう時ですね。特に使い勝手の良い代わりATKUP率のイマイチなAS精霊を後半チャージするためには重要になります。
エンハを入れるか入れないかはこういった決定ファクターがあります。単にぶっこんどけば強いというわけではありませんね。